合気道は、植芝盛平翁(1883~1969)が日本伝来の武術の奥義を極め、厳しい精神修行のなかから創始した武道です。
打つ、突く、掴みかかるなど多様な攻撃に対して真っ向から力をぶつけることのない入り身や、相手の動きを導き、あるいは流す転換や転身の円い動きに合気道の特徴があります。単なる腕力ではない体捌きから生まれる力を駆使し、一方的な動きに寄るところのない調和がきれいな技を生み、日本らしい心を感じさせます。投げ技、抑え技、対武器技、多人数を相手にする技など、実に多彩です。袴をつけた道衣姿は凛々しく、所作を美しくします。
稽古では、相対したところから一方が左右に隔たりなく技をかけ、他方が受け身をとることを交代して行います。お互いの習熟度に合わせて歩み寄り、またどんな相手にも対応できるよう精度を高めます。相手を尊重しつつ自身も磨かれていきます。合気道では試合や競技を行わず、演武の場で日ごろ稽古修練した技を披露しています。
合気道は日本を代表する武道のひとつとして、世界でも広く親しまれ、愛好者の数は130ヵ国で160万人です。
日本国内の道場は、開祖植芝盛平翁の道統を継承する(公財)合気会を頂点に2400か所あります。
全国組織として全日本合気道連盟があり、各都道府県の合気道連盟が加盟しています。
また、国際合気道連盟(IAF)が昭和51年に発足し、IOCに次ぐスポーツの国際組織である各国際競技団体連合(GAISF)に正会員として昭和59年に加盟しています。
平成21年10月26日 発足 加盟団体10団体
平成23年1月8日 全日本合気道連盟に加盟
平成29年6月30日 岐阜県体育協会(現在の岐阜県スポーツ協会)に加盟